グループ代表者:河井 昌彦(かわい まさひこ)
一般的な小児内分泌疾患にとどまらず、胎児・新生児期から成人期に至るまでの幅広い診療を行っています。
2019年は内分泌専門医(小児科領域)が2名在籍しており、一般的な小児内分泌代謝疾患診療に加え、特に胎児期~早産児における内分泌学的諸問題や新生児マススクリーニング陽性者などに対し、診療業務・研究ともに取り組んでいます。当院の特色は以下の様なものです。
小児がん拠点病院: 小児がん患者の治療中~後には様々な代謝内分泌学的問題が生じるため、入院中から積極的に治療に関わり、合併症への対処を含む中長期的管理に力を注いでいます。特に成長期にある小児の身体的・心理的サポートも医療チームで進めています。
成長障害: 成長ホルモン分泌不全症、ターナー症候群、ヌーナン症候群、軟骨異栄症などに対する成長ホルモン治療を実施しています。また様々な基礎疾患に合併した体重増加不良や低身長症も各診療科医師と連携し、健全な発育と発達をサポートします。
性分化疾患: 出生時のあいまいな外性器のお子さんを診療する専門の中核病院として日本小児内分泌学会から認定されており、産科医、泌尿器科医、臨床心理士、ソーシャルワーカーなど多職種によるチームで診療にあたっています。
当院は日本内分泌学会専門医認定教育施設に認定(専門医詳細はこちら)されており、現在は内分泌専門医(小児科領域)が2名在籍しており、2019年度は内分泌専門医指導医(小児科)を含め小児内分泌医師6名による診療体制となる見通しです。日々の診療における科内の定期的な症例検討会を行いつつ、血液腫瘍グループ・内分泌内科グループ・脳神経外科グループなど各診療科とそれぞれ診療検討会を開催し、若手医師の育成とチーム医療を推進しています。研修希望者は短期でも募集していますので、上記連絡先に御連絡ください。
新生児グループと連携し新生児・早産児の内分泌代謝機構(副腎機能、甲状腺機能、性腺機能、糖代謝機能、骨代謝、消化管ホルモン、胎児プログラミング説など)の解明に特に力を入れており、以前から行っている臨床研究に加えて基礎研究も進めています。