グループ代表者:八角 高裕(やすみ たかひろ)
京都大学小児科の免疫・アレルギーグループは、一般的なアレルギー疾患から小児リウマチ・膠原病疾患など難治性疾患に至るまで幅広い診療を行っています。 また小児消化管内視鏡検査も常時行っており、診断が困難な低年齢発症の炎症性腸疾患の診療にも対応しています。加えて、希少疾患である原発性免疫不全症や自己炎症性疾患の診断・治療に関して中核的な役割を担っており、全国より寄せられる年間200例を超える症例の分子生物学的診断を行っています。 又、診断後の治療に関しても担当医と相談していくサポート体制を築いています。免疫・アレルギーグループの詳しい診療紹介はこちら。
当グループは従来から他病院にて診断、治療に難渋している不明熱患者の診療に力を入れており、一般臨床検査のみならず、研究レベルの解析を用いて不明熱の診断・治療を行っております。また原発性免疫不全研究班(http://pidj.rcai.riken.jp/index.html)における関西唯一の分担研究施設として、原発性免疫不全症の診療・研究に携わっております。 特に自己炎症性疾患や家族性血球貪食性リンパ組織球症、自然免疫不全症の診断に関しては本邦の中心施設として活動しています。更に、マルチカラーFACSを用いた白血球の網羅的機能解析や次世代シーケンサーを駆使した網羅的な遺伝子解析などを用いて多種多様な不明熱や原発性免疫不全症の診断を行い、その病態解析、治療法の開発も行っています。不明熱・原発性免疫不全症における活動はこちら。
免疫・アレルギー疾患は日進月歩の分野であり、この十年の間にも原因が不明とされていた多くの疾患でその原因・病態が明らかになり、新たな免疫抑制治療や生物学的製剤の導入により患者さんのQOLも格段に向上してきました。一方でこのような疾患に対し、最高の医療を提供していくためには、患者さんの病歴や症状・所見を詳細に把握し、最新の文献を集積し、一般臨床検査のみならず、病状に即した研究室レベルの分子生物学的解析を組み合わせることが重要と考えております。京大免疫・アレルギーに興味のあるかた、またとりあえず診療において相談ごとがあるかたはこちら(免疫・アレルギーに興味のある学生・研究者・医師の皆様へ)へ